法にはロランAとロランCの2つの方式があり、ロランAは1,850〜1,950KHzの電波を、ロランCは100KHzの電波を使用している。
2・13・13 デッカ受信機(デッカナビゲータ)
デッカは双曲線航法方式であってロランと違って、連続波の位相測定だけで電波の到来時間差を測定している、一つのデッカチェーンは1主局と3従局が組となって運用されている。
2・13・14 オメガ受信機
オメガはロランやデッカと同様に双曲線電波航法であるが、非常に遠距離まで伝わる極度に波長の長い超波長の電波(10〜14KHz)を使用し、わずか8局の地上局で全世界的に利用可能である点が特徴的である。オメガ受信機は2対又は3対の局からの連続波の電波を同時に受信し、夫々の対の2局からの距離差を電波の位相差によって測定し、それらの測定値から距離差を表わす位置の線の交点として自船位置を求めることができる。
2・13・15 レーダー
レーダーは指向性の送受信兼用の空中線からマイクロ波のエネルギーを放射し、これが目標物に当って返ってくるのを同一空中線で受信し、その日波の往復の伝ぱん時間から目標物までの距離を測定できる装置で、その指示器はブラウン管の映像によるもので、目標物はその方位と距離に応じた位相に表示される。
船舶用レーダーのマイクロ波は波長3?〜10?の範囲であるが、波長3?のマイクロ波のレーダーが最も広く使用されている。送受信空中線には放物線形空中線とスロットアレイ空中線(溝付導波管形空中線)の2形式があるが、後者の方が小形で風圧に対する抵抗が少いため、特殊用途のもの以外は殆んど全部がこの形の空中線を採用している。
2・13・16 衛星航法受信機衛星航法方式(NNSS,Navy,Navigation Satellite Systemの略)は米海軍により開発され、かつ、運用されている人工衛星を利用した船位測定の方式で、NNSSと略称されている。この方式は1967年に民間の利用が許可され、それ以来かなり多くの船舶が測定精度に注目して衛星航法受信機を装備するに至った。
衛星はトランシットと称し数個のものが高度約1,000?で地球の南北極上を通過する円形極軌道を描いて、約107分の周期で地球の周りを廻っており、これが一定
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